ユーロドルは続落

・ユーロドルは続落。オセアニア通貨に対してユーロ売りが続いたほか、市場参加者からは「月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けてユーロポンドの売りが出た」との声が聞かれ、ユーロドル相場を押し下げた。シカゴ購買部協会が31日に発表した1月景気指数（シカゴＰＭＩ）と、米大手民間調査機関のコンファレンス・ボードが31日発表した1月の米消費者信頼感指数がいずれも市場予想平均を下回ったことを受けて米国株相場が軟調に推移した場面では、リスク資産圧縮目的の売りも散見されて下げ幅が広がった。昨日安値1.30765ドルを下抜けて一時1.3042ドルまで下落した。ただ、米国株が引けにかけて下げ幅を縮小するとユーロドルには買い戻しが入り下値を切り上げた。
なお、ベニゼロス・ギリシャ財務相が「債務交換交渉において、70％以上の純現在価値の損失を協議している」などと語ったほか、関係筋の話として「民間債権者のギリシャ債務減免は2月1日にも合意する可能性があり、全般的な合意には公的部門の貢献が必要となる」と伝わったが、反応は薄かった。

・ドル円は4日続落。弱い11月のカナダ国内総生産(ＧＤＰ)や米国株が一時軟調に推移したことなどを受けてカナダドル円が下げ足を速めるとドル円にも下落圧力がかかった。米長期金利が低下したこと背景にした円買い・ドル売りも入った。一時76.14円と2011年10月31日以来の安値まで下げた。市場参加者からは「ＮＹカット(日本時間24時)で行使期限を迎えるオプションに絡んだ売りが出たようだ」「月末で実需筋の売りがロンドン16時のフィキシングに向けて出た」などの声もあった。

・ユーロ円は4日続落。対オセアニア通貨やポンドなどでユーロが売られた流れに沿って値を下げた。米国株が一時軟調に推移したことを受けた売りも出て、1月23日以来の安値となる99.55円まで下げる場面があった。

（GI24から引用）