2024年11月30日
ドル円、反落
・ドル円は反落。米感謝祭翌日で米債券・株式・商品市場が短縮取引となったことから取引参加者が少なく、NY市場に入るとしばらくは比較的狭い範囲での推移にとどまった。売買は盛り上がりを欠き、150.00円を挟んだ方向感に乏しい値動きだった。
ただ、日経新聞電子版が植田和男日銀総裁のインタビュー記事を報じると全般円買いが優勢に。植田総裁は同紙に対して「(追加利上げの時期について)データが想定通りに推移しているという意味では近づいているといえる」「インフレ率が2%を超え始めているときに一段の円安になれば、それは中銀にとってはリスクが大きい動きとして、場合によっては対応しないといけなくなる」などと発言。日銀の追加利上げ観測を背景に円高・ドル安が進み、3時過ぎには一時149.47円と10月21日以来の安値を付けた。
米連邦準備理事会(FRB)による12月利下げを織り込む向きが増える中、長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.1685%前後と10月22日以来の低水準を付けたことも相場の重しとなった。
・ユーロドルは小反発。欧州序盤に一時1.0597ドルと20日以来の高値を付けたものの、買い戻しが一巡すると次第に弱含んだ。欧州中央銀行(ECB)の大幅利下げ観測を背景に独長期金利が約2カ月ぶりの低水準を付けたことがユーロ売りを誘ったほか、この日発表の11月ユーロ圏HICPコア速報値が予想を下回ったことが相場の重し。2時前には一時1.0542ドルと日通し安値を更新した。ただ、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると1.0585ドル付近まで持ち直している。
もっとも、米国では28日の感謝祭の祝日をきっかけに連休に入っている市場参加者が多く、商いは低調。相場は明確な方向感に乏しかった。
・ユーロ円は反落。日銀が12月に追加利上げに踏み切るとの観測を背景に、NY市場に入っても円買い・ユーロ売りが入りやすかった。植田日銀総裁が「一段の円安はリスクが大きい。場合によっては政策変更で対応しないといけなくなる」との見解を示すと一時158.04円と9月19日以来の安値を更新した。
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ただ、日経新聞電子版が植田和男日銀総裁のインタビュー記事を報じると全般円買いが優勢に。植田総裁は同紙に対して「(追加利上げの時期について)データが想定通りに推移しているという意味では近づいているといえる」「インフレ率が2%を超え始めているときに一段の円安になれば、それは中銀にとってはリスクが大きい動きとして、場合によっては対応しないといけなくなる」などと発言。日銀の追加利上げ観測を背景に円高・ドル安が進み、3時過ぎには一時149.47円と10月21日以来の安値を付けた。
米連邦準備理事会(FRB)による12月利下げを織り込む向きが増える中、長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.1685%前後と10月22日以来の低水準を付けたことも相場の重しとなった。
・ユーロドルは小反発。欧州序盤に一時1.0597ドルと20日以来の高値を付けたものの、買い戻しが一巡すると次第に弱含んだ。欧州中央銀行(ECB)の大幅利下げ観測を背景に独長期金利が約2カ月ぶりの低水準を付けたことがユーロ売りを誘ったほか、この日発表の11月ユーロ圏HICPコア速報値が予想を下回ったことが相場の重し。2時前には一時1.0542ドルと日通し安値を更新した。ただ、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると1.0585ドル付近まで持ち直している。
もっとも、米国では28日の感謝祭の祝日をきっかけに連休に入っている市場参加者が多く、商いは低調。相場は明確な方向感に乏しかった。
・ユーロ円は反落。日銀が12月に追加利上げに踏み切るとの観測を背景に、NY市場に入っても円買い・ユーロ売りが入りやすかった。植田日銀総裁が「一段の円安はリスクが大きい。場合によっては政策変更で対応しないといけなくなる」との見解を示すと一時158.04円と9月19日以来の安値を更新した。
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2024年11月29日
今後もトランプ発言に注意
マーケットがレンジ相場に入り、落ち着いた動きになっていた矢先に、トランプ次期米大統領の爆弾発言でまたマーケットに激震が走りました。大統領選で勝利して以来、沈黙を保っていたトランプ氏が、一連の人事を終えたこともあり、色々と発言を始めています。トランプ氏は今回、来年1月の就任までは黙っているのかなと思っていましたが、やはりトランプ氏はトランプ氏でした。そんなに長期間黙っているはずはありませんでした。
今後は他の政策についても発言をしていくと思われますが、そのたびにマーケットが動くという展開が続くと思いますので、十分な注意が必要です。関税発言により、ややドル安方向にレンジが変わったので、来週のドル円の予想レンジは150-153円としておきます。個人的には、ドル円でレンジトレードを続けながら、ユーロドルを1.06ドル近辺でショートにしたいと考えています。
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ドル円、4日ぶりに反発
・ドル円は4営業日ぶりに反発。「米政権の検討している追加の対中半導体規制が以前想定されていたより厳しい措置には至らない見通し」との一部報道を受けて、投資家心理が改善すると欧州株相場が上昇。リスク・オンの円売り・ドル買いが先行し、欧州市場では一時151.95円と日通し高値を付けた。
ただ、200日移動平均線が位置する152.00円がレジスタンスとして意識されると徐々に上値が重くなった。米国市場が感謝祭の祝日で休場となる中、24時過ぎには151.41円付近まで下押しした。その後は市場参加者が激減し、151円台半ばで値動きが細った。
・ユーロドルは小反落。米感謝祭の祝日で市場参加者が極端に減少する中、目先のポジション調整が相場を主導した。NY市場に限れば0.0027ドル程度の狭いレンジでの取引に終始した。市場では「明日29日に発表される11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値を確認したいとの雰囲気がある」との声も聞かれた。
アルマン仏財務相が「予算が可決されなければフランスが制御不能に陥るリスク」と述べたことで仏政局不安が意識されたほか、ビルロワドガロー仏中銀総裁が「12月に利下げする理由は十分にあり、規模についてはオープンな姿勢を維持すべき」と述べたことが相場の重しとなり、23時前に一時1.0530ドル付近まで下押しした。ただ、日本時間夕刻に付けた日通し安値1.0528ドルが目先サポートとして意識されると1.0557ドル付近まで下げ渋った。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。日本時間夕刻に一時160.34円と日通し高値を付けたものの、NY市場に入ると159.57円付近まで下押しした。ただ、東京時間に付けた日通し安値159.51円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。そのあとは米市場が休場で動意が鈍った。
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ただ、200日移動平均線が位置する152.00円がレジスタンスとして意識されると徐々に上値が重くなった。米国市場が感謝祭の祝日で休場となる中、24時過ぎには151.41円付近まで下押しした。その後は市場参加者が激減し、151円台半ばで値動きが細った。
・ユーロドルは小反落。米感謝祭の祝日で市場参加者が極端に減少する中、目先のポジション調整が相場を主導した。NY市場に限れば0.0027ドル程度の狭いレンジでの取引に終始した。市場では「明日29日に発表される11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値を確認したいとの雰囲気がある」との声も聞かれた。
アルマン仏財務相が「予算が可決されなければフランスが制御不能に陥るリスク」と述べたことで仏政局不安が意識されたほか、ビルロワドガロー仏中銀総裁が「12月に利下げする理由は十分にあり、規模についてはオープンな姿勢を維持すべき」と述べたことが相場の重しとなり、23時前に一時1.0530ドル付近まで下押しした。ただ、日本時間夕刻に付けた日通し安値1.0528ドルが目先サポートとして意識されると1.0557ドル付近まで下げ渋った。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。日本時間夕刻に一時160.34円と日通し高値を付けたものの、NY市場に入ると159.57円付近まで下押しした。ただ、東京時間に付けた日通し安値159.51円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。そのあとは米市場が休場で動意が鈍った。
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2024年11月28日
ドル円、3日続落
・ドル円は3日続落。7−9月期の米国内総生産(GDP)改定値は市場予想通りの結果となったものの、同時に発表された個人消費やコアPCE、10月米耐久財受注額が予想を下回ると全般ドル売りが先行した。ただ、その後発表の10月米個人消費支出(PCE)や個人所得が予想を上回ると買い戻しが入り、151.80円付近まで下げ渋る場面があった。なお、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視しているPCE価格指数(デフレーター)や変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは市場予想と一致した。
もっとも、月末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローが観測されると再び弱含んだ。米7年債入札後に米長期金利が低下幅を拡大したことも相場の重しとなり、一時150.46円と10月21日以来の安値を更新した。200日移動平均線が位置する152.00円を下抜けたことでテクニカル的にも売りが出やすかった。
・ユーロドルは反発。シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事が過度な利下げに慎重な姿勢を示したことから、ECBの大幅利下げ観測が後退。NY市場に入ってもユーロ買い・ドル売りが出た。米長期金利の低下に伴うドル売りや、ロンドン・フィキシングに絡んだドル売りが観測されると一時1.0588ドルと日通し高値を更新した。明日28日の米感謝祭の祝日を前にポジション調整目的のドル売りも出たようだ。
・ユーロ円は続落。欧州市場では一時159.10円と10月2日以来の安値を付けたものの、NY市場では下げ渋る展開に。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると、160.06円付近まで下げ幅を縮める場面があった。
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もっとも、月末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローが観測されると再び弱含んだ。米7年債入札後に米長期金利が低下幅を拡大したことも相場の重しとなり、一時150.46円と10月21日以来の安値を更新した。200日移動平均線が位置する152.00円を下抜けたことでテクニカル的にも売りが出やすかった。
・ユーロドルは反発。シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事が過度な利下げに慎重な姿勢を示したことから、ECBの大幅利下げ観測が後退。NY市場に入ってもユーロ買い・ドル売りが出た。米長期金利の低下に伴うドル売りや、ロンドン・フィキシングに絡んだドル売りが観測されると一時1.0588ドルと日通し高値を更新した。明日28日の米感謝祭の祝日を前にポジション調整目的のドル売りも出たようだ。
・ユーロ円は続落。欧州市場では一時159.10円と10月2日以来の安値を付けたものの、NY市場では下げ渋る展開に。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると、160.06円付近まで下げ幅を縮める場面があった。
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2024年11月27日
ドル円、続落
・ドル円は続落。トランプ次期米大統領がメキシコとカナダ、中国を対象に関税を強化する方針を示すと、米国と各国の貿易摩擦が激化するとの見方から、アジアや欧州の株式相場が軟調に推移。投資家がリスク回避姿勢を強め、円買い・ドル売りが優勢となった。NY市場に入ってもこの流れを引き引き継いで、22時過ぎには一時152.99円と11日以来の安値を更新した。
売り一巡後はじりじりと下値を切り上げて153.72円付近まで下げ渋ったものの、戻りは限定的だった。引けにかけては153.01円付近まで押し戻された。ユーロ円などクロス円の下落につれた円買い・ドル売りが入った。
なお、米連邦準備理事会(FRB)が公表した11月6日−7日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では「緩やかな利下げが適切であると多くの参加者が指摘」「データ次第で利下げ停止や利下げ加速の意見もあった」との見解が示された。
・ユーロドルは小反落。米感謝祭を前にポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが入ると、21時30分前に一時1.0545ドルと日通し高値を付けたが、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。米長期金利が再び上昇したことも相場の重しとなり、3時30分過ぎには1.0457ドル付近まで下押しした。市場では「トランプ氏が掲げる関税政策により米国内のインフレ圧力が高まることから、実効性に懐疑的な見方も広がっており、米長期金利の上昇を背景としたドル買いも入りやすい」との声が聞かれた。
・ユーロ円は反落。トランプ次期米大統領による関税強化発言を受けて、欧州株相場や日経平均先物が下落するとリスク・オフの円買い・ユーロ売りが入った。5時30分過ぎには一時160.30円と日通し安値を更新した。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時192.04円、豪ドル円は98.87円、NZドル円は89.16円、カナダドル円は108.57円、南アフリカランド円は8.42円、メキシコペソ円は7.36円まで値を下げた。
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売り一巡後はじりじりと下値を切り上げて153.72円付近まで下げ渋ったものの、戻りは限定的だった。引けにかけては153.01円付近まで押し戻された。ユーロ円などクロス円の下落につれた円買い・ドル売りが入った。
なお、米連邦準備理事会(FRB)が公表した11月6日−7日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では「緩やかな利下げが適切であると多くの参加者が指摘」「データ次第で利下げ停止や利下げ加速の意見もあった」との見解が示された。
・ユーロドルは小反落。米感謝祭を前にポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが入ると、21時30分前に一時1.0545ドルと日通し高値を付けたが、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。米長期金利が再び上昇したことも相場の重しとなり、3時30分過ぎには1.0457ドル付近まで下押しした。市場では「トランプ氏が掲げる関税政策により米国内のインフレ圧力が高まることから、実効性に懐疑的な見方も広がっており、米長期金利の上昇を背景としたドル買いも入りやすい」との声が聞かれた。
・ユーロ円は反落。トランプ次期米大統領による関税強化発言を受けて、欧州株相場や日経平均先物が下落するとリスク・オフの円買い・ユーロ売りが入った。5時30分過ぎには一時160.30円と日通し安値を更新した。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時192.04円、豪ドル円は98.87円、NZドル円は89.16円、カナダドル円は108.57円、南アフリカランド円は8.42円、メキシコペソ円は7.36円まで値を下げた。
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2024年11月26日
ドル円、反落
・ドル円は反落。ただ、NYの取引時間帯に限れば方向感に乏しい展開だった。市場では「米感謝祭ウィークに入り、すでに市場参加者が少なく流動性が低下。薄商いの中、大きな方向感が出にくい面があった」との声も聞かれた。
トランプ次期米大統領は22日、米財務長官に投資ファンド経営者のベッセント氏を指名すると発表。同氏は財政規律を重視しており、トランプ次期政権の政策で財政赤字が急拡大するとの過度な懸念が後退すると、米長期金利が急低下。米金利低下に伴う円買い・ドル売りが先行し一時153.63円付近まで下押しした。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値153.55円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。市場参加者の間ではベッセント氏が米メディアとのインタビューで示した「大型減税などが一番のプライオリティである」「ドルは世界の基軸通貨としての地位を維持していく」との見解をドル高容認と受け止める向きもあり、2時前には154.52円付近まで持ち直した。
もっとも、米2年債入札が「好調」と受け止められると、米長期金利がさらに低下。ドル円にも再び売りが出て154.00円付近まで押し戻された。
・ユーロドルは5日ぶりに反発。米長期金利の低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると23時過ぎに一時1.0530ドルと日通し高値を付けたものの、2時前には1.0467ドル付近まで押し戻された。ただ、米2年債入札をきっかけに米長期金利が低下幅を拡大すると再び強含んだ。4時過ぎには一時1.0511ドル付近まで持ち直している。ドル円と同様に、NY市場に限れば方向感に乏しい展開が続いた。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。
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ただ、アジア時間に付けた日通し安値153.55円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。市場参加者の間ではベッセント氏が米メディアとのインタビューで示した「大型減税などが一番のプライオリティである」「ドルは世界の基軸通貨としての地位を維持していく」との見解をドル高容認と受け止める向きもあり、2時前には154.52円付近まで持ち直した。
もっとも、米2年債入札が「好調」と受け止められると、米長期金利がさらに低下。ドル円にも再び売りが出て154.00円付近まで押し戻された。
・ユーロドルは5日ぶりに反発。米長期金利の低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると23時過ぎに一時1.0530ドルと日通し高値を付けたものの、2時前には1.0467ドル付近まで押し戻された。ただ、米2年債入札をきっかけに米長期金利が低下幅を拡大すると再び強含んだ。4時過ぎには一時1.0511ドル付近まで持ち直している。ドル円と同様に、NY市場に限れば方向感に乏しい展開が続いた。
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